PL学園OBで打線組んだ

PL学園OBで打線組んだ

PL学園のOBで打線を組んだらすごかった

学校のOBで打線を組んだらどこが強いか。この手のテーマで必ず話題に上がるのがPL学園である。KKコンビ、87年の春夏連覇の主力メンバーをはじめ、ただ実力があるだけではなく華のある超豪華ラインナップに仕上がった。層が厚すぎて控えメンバーもかなり優秀だったため特別に2ndチームまで選出してみた。

PL学園OBチーム

1stチーム

#PPLAYERNAMETYAVGHRRBISBOPS
1松井稼頭央西02.3323687331.006
2新井宏昌87.36613675.910
3福留孝介06.35131104111.091
4清原和博西90.3073794111.068
5加藤英司79.36435104141.116
6吉村禎章87.32230865.949
7今岡誠05.279291471.834
8木戸克彦85.24113320.732
9立浪和義96.32310622.870
 桑田真澄8917W9L155K E2.60

2ndチーム

#PPLAYERNAMETYAVGHRRBISBOPS
1坪井智哉03.33054013.836
2宮本慎也03.28474411.698
3片岡篤史00.29021979.890
4サブロー09.31422684.911
5小早川毅彦87.28624935.853
6西田真二90.349133641.045
 桜井広大09.30212422.886
7金森栄治西85.31212552.864
8福嶋久晃76.26618450.746
9今江敏晃10.33110778.825
 前田健太1015W8L174K E2.21
(共通事項)T=所属、Y=年、赤文字=リーグトップ
(打者成績)AVG=打率、HR=本塁打、RBI=打点、SB=盗塁
(投手成績)W=勝利、L=敗戦、K=奪三振数、E=防御率

打順考察

兎にも角にもPL学園・硬式野球部の歴史のすごさを改めて知ることとなった。球史に名を成した選手ばかりで名球会だけでも7人(加藤・新井・清原・立浪・宮本・松井・福留)、タイトルホルダーも多くまさにオールスターの面々である。

まずは1stチームから紐解いていく。ハイアベレージで長打力も備えるバッターが上位を固める。松井の33盗塁を筆頭に、中軸までもが隙あらば次の塁を狙ってくる脚力も備えている。6番・吉村、7番・今岡も一時代を築いた選手で2人ともケガさえなければ名球会も視野に入っていたであろう一流選手だ。対峙する際はクリーンナップと同様の集中力が求められる。捕手の木戸は打撃成績こそ2ndチームの福嶋に劣るものの、当時ダイヤモンドグラブ賞に輝いた実績を買って1stチームに選出した。9番はミスターツーベースの立浪。セカンド時代での選出だったがサード時代の成績であればもう少し上積みできた。エースは桑田。

続いて2ndチーム。1stチームを見たあとだと小粒感は否めないが、それでも他校の1stチームを圧倒できるほどのメンバーが揃った。一芸に秀でた選手が多い。安打製造機・振り子打法の坪井。犠打世界記録の宮本。選球眼が良く出塁率の高い片岡。ロッテが生んだ「つなぎの四番」サブロー。とここまでは見事な打順適性を持った選手が固まった。さらに5番には広島・ヤクルトで活躍した小早川(ただし二塁を守ったのは85年-86年あたり)。6番には指名打者として規定未満ながらも好成績を残した西田・桜井を左右のツープラトンで起用。西武の黄金時代初期の2番打者「デッドボール男」の金森を7番に据えたが、場合によっては2番・宮本と入れ替えても良い。キャッチャーの福嶋は6年連続2桁本塁打を放つなど打力のある選手。9番・今江は1stチームの立浪と同じくこの位置に置くには贅沢な選手。実際にロッテでは9番を打っていたシーズンもあり、当時のロッテがいかに充実していたかが伺える。エース対抗馬はMLBで活躍中の前田健太。10年は最多勝・最優秀防御率・最多奪三振などタイトルを総ナメし単年の実績ならすでに桑田と同等以上とも言えるだろう。このままいけば通算でも前田が先輩・桑田を追い越す日が来るかもしれない。

投手だけでも選考漏れが惜しい選手がいたので列挙しておく。尾花高夫(ヤクルト)、金石昭人(広島ほか)、西川佳明(南海ほか)、野村弘樹(大洋・横浜)、橋本清(巨人)、入来祐作(巨人ほか)、前川勝彦(近鉄ほか)、米村明(中日)、新美敏(日本ハムほか)

PL学園高校 硬式野球部 半メッシュ帽子

セ・パでチーム分けできそうだったのでやってみた

セ・リーグ

#PPLAYERNAMETYAVGHRRBISBOPS
1坪井智哉99.3045436.755
2宮本慎也03.28474411.698
3福留孝介06.35131104111.091
4吉村禎章87.32230865.949
5今岡誠05.279291471.834
6立浪和義96.32310622.870
7小早川毅彦87.28624935.853
8木戸克彦85.24113320.732
 福嶋久晃76.26618450.746
9中塚政幸74.29153728746
 PH西田真二90.349133641.045
 PH桜井広大09.30212422.886
 野村弘樹9317W6L137K E2.51

パ・リーグ

#PPLAYERNAMETYAVGHRRBISBOPS
1松井稼頭央西02.3323687331.006
2新井宏昌87.36613675.910
3加藤英司79.36435104141.116
4清原和博西90.3073794111.068
5片岡篤史00.29021979.890
6サブロー09.31422684.911
7若井基安89.2811239.735
8金森栄治西85.31212552.864
 山中潔89.256360.720
9今江敏晃10.33110778.825
 PH得津高宏75.3014573.721
 PH中川圭太19.2883329.716
 PH内匠政博94.24322017.657
 金石昭人9214W12L98K E3.77

意外というか、さすがというか、なんとかなった。注意点としては守備位置の調整で阪神にも所属した坪井をセで起用した。パ・リーグの捕手が手薄でセパ5球団を渡り歩いた山中が候補なのだがパ所属時の成績がキャリアハイとは言い難く、捕手入団だった金森を無理矢理配置。玉突きで空いたレフトに加藤を、指名打者に片岡をスライドしたためバランスは悪くなった。セカンドもセに人材が偏ったのでダイエー戦士の若井に登場いただいた。

こちらのテーマではセの中塚も新たに起用。盗塁王に輝いた足で相手を翻弄する。上位打線はパの方が破壊力があり優勢に感じるが、セは下位打線までのバランスがよく何より守備が充実しているのが大きい。注目したいのはセンターラインの4人、木戸・立浪・宮本・福留はいずれもその年にゴールデングラブ賞を受賞している(木戸のみダイヤモンドグラブ賞)。ちなみにパの清原・今江と同賞受賞経験者である。さらにセは代打陣も西田・桜井と万全。そのためパの方にも代打として得津(外野手)・内匠(外野手)・中川(内野手)を追加した。得津はミートが上手く若かりし落合が参考にしたほど。「最後のPL戦士」中川は現役選手として活躍中だ。

投手も新しい投手を紹介したが「セ高パ低」の感は否めない。セの先発陣である桑田・前田・野村はもしオールPL学園を結成しても三本柱が確定的だろう。残る4番手・5番手を金石含む尾花・入来・西川で争う形になるだろうか。個人的にはストッパー経験も豊富な金石を抑えに回し、セットアッパーには橋本。左のリリーバーとして米村が適任だろう。橋本・米村・金石で後ろを盤石にしたい。話は逸れたが、調べてみればみるほど実に投打ともに圧倒しているメンバーであった。

攻守のバランスと投手力盤石のセ・リーグ!
破壊力ある上位打線が自慢のパ・リーグ!
対戦してみたらどちらに軍配が上がるだろうか!?