2019年のベストナインを振り返る【セ・リーグ編】

2019年のベストナインを振り返る【セ・リーグ編】

2019年セ・リーグB9軍

2019年のベストナイン受賞者をもとに打順を構成した。ラインナップは以下。赤文字はリーグタイトル。投手は投手成績。

2019年セントラル・リーグ表彰選手

# P PLAYERNAME T AVG HR RBI SB OPS
1 山田 哲人 .271 35 98 33 .961
2 坂本 勇人 .312 40 94 5 .971
3 丸 佳浩 .292 27 89 12 .884
4 鈴木 誠也 .335 28 87 25 1.018
5 ソト De .269 43 108 0 .902
6 ビシエド .315 18 93 2 .870
7 會澤 翼 .277 12 63 2 .826
8 高橋 周平 .293 7 59 3 .776
9 山口 俊 15W 4L 188K   E2.91
※P=ポジション、T=所属、AVG=打率、HR=本塁打、RBI=打点、SB=盗塁
※W=勝利数、L=敗戦数、K=奪三振数、E=防御率
赤文字はリーグ最高

打順考察

1番は山田哲人。中心選手として定着してからは3番あるいは4番を任されるケースが増えた山田だが、このメンバーでは侍ジャパンをはじめ経験値のある1番を任せたい。打率.271と1番打者としてはやや物足りなさを感じるものの出塁率.401は合格点。リーグ2位の盗塁数は必見で、この年の9月まで継続していた盗塁成功率100%(最終的には失敗3)は驚異的。

2番-3番はこの年同じ打順で巨人の優勝に貢献した二人に決まりだろう。もちろん坂本と丸である。坂本は2番打者のイメージを覆す革新的な活躍でキャリアハイの成績を残し最優秀選手賞も手中に収めた。気がかりは腰痛の影響か盗塁数の激減だが、ここぞという場面ではまだまだ走れる選手。心配ないだろう。3番に入れた丸の印象的プレーが、クライマックスシリーズでの2アウトからの勝ち越しセーフティースクイズ。痛みを押して粘投を続けていた相手の西勇輝(阪神)はここで心が完全に折れてしまった。中軸として安定した成績を残しながらも、ゲームの流れを読むというか、非常に野球脳の高い優秀な選手。チームにとって心強い。

4番は文句なく鈴木誠也。カープの4番に収まらず日本の4番としての期待も高まる。3番・丸との赤ヘルホットラインも後押しする。

5番と6番は迷った。入れ替えても機能するに違いない。ソトは外野手の投票で、同僚の筒香嘉智を抑えての受賞。本来右翼手だが二塁手もこなす器用さを買ってレフトに配置。何と言ってもその魅力は長打力。三振も多く確実性は高くないが得点圏打率はリーグ5位の.328も後押しし5番に据えた。鈴木の機動力を生かしたいのであれば確実性の高いビシエドを5番に上げるとよいだろう。

さてここからは必見。得点圏に燃える打者が並ぶ。6番・ビシエドは同12位.314、7番・會澤に至ってはリーグ1位の.351、(8番・高橋は22位.262)高橋はこの中では格落ち感は感じてしまうがそれでもベストナインだけあって8番としては贅沢だ。左バッターの少ない構成であるからその辺をアピールしたつなぎの采配も見られるかもしれない。将来に期待しよう。

総合評価

日本代表クラスの1番から4番は走・攻・守揃ったスター選手。その後ろに外国人コンビが睨みを効かせて、得点圏打率トップの會澤が掃除する。若手のホープ高橋が続いて、さらに火力自慢の上位打線がそれを返す。相手チームからすれば、一筋縄ではいかない、とても戦いにくいチームになるだろう。

あと一人選ぶなら?

このテーマはなかなか奥が深い。もちろん山口投手の代わりにスタメンに入ってもらうことになるのだが、、、。真っ先に守備の不安を挙げるとなればレフトのソトのところなので、彼を指名打者にして外野手をと考えるのが主流となるだろうか。または守備位置関係なく強打者を指名打者にという考え方もある。以下候補を並べてみた。打順はもし入れるなら、、、の打順。守備位置は本来の守備位置。

# P PLAYERNAME T AVG HR RBI SB OPS
9 大島 洋平 .312 3 45 30 .756
7 バレンティン .280 33 93 0 .917
6 筒香 嘉智 De .272 29 79 0 .899
9 近本 光司 .271 9 42 36 .689
7 岡本 和真 .265 31 94 3 .828
8 村上 宗隆 .231 36 96 5 .814

2019年度のセ・リーグ個人成績

順に、最多安打の大島、OPSリーグ4位のバレンティン、代表経験のある筒香、盗塁王に輝いた新人の近本、巨人の主砲として2年連続30本塁打を記録し期待高まる岡本、本塁打数3位の新人王・村上をピックアップした。糸井(阪神)、青木(ヤクルト)も迷ったが大ベテラン組は今回個人的に選考しなかった。

誰が選ばれても遜色ない感じだが、突き詰めると、「柔」なら大島、「剛」ならバレンティンとなりそうだ。しかしながら、ここは全体的なバランスを考えて筒香を推したい。実績十分!バッティングはバレンティンに引けを取らない点を軸にレフトの守備力では筒香に軍配、さらに左打者でもあるのでこの中に入ればバランスのよい打線となりそうである。

近本、岡本、村上はまだまだ上がり目のある選手に違いないので、令和の代表を担う選手に成長して欲しい。中でも岡本、村上は三塁を守れる選手でもあるので高橋と共に切磋琢磨してもらいたい。

2019年セ・リーグ・私的ベストラインナップ

# P PLAYERNAME T AVG HR RBI SB OPS
1 山田 哲人 .271 35 98 33 .961
2 坂本 勇人 .312 40 94 5 .971
3 丸 佳浩 .292 27 89 12 .884
4 鈴木 誠也 .335 28 87 25 1.018
5 ソト De .269 43 108 0 .902
6 筒香 嘉智 De .272 29 79 0 .899
7 ビシエド .315 18 93 2 .870
8 會澤 翼 .277 12 63 2 .826
9 高橋 周平 .293 7 59 3 .776

いかがだったでしょうか。