2019年のベストナインを振り返る【パ・リーグ編】

2019年のベストナインを振り返る【パ・リーグ編】

2019年パ・リーグB9軍

2019年のベストナイン受賞者をもとに打順を構成した。ラインナップは以下。赤文字はリーグタイトル。投手は投手成績。

2019年パシフィックリーグ表彰選手

# P PLAYERNAME T AVG HR RBI SB OPS
1 秋山 翔吾 西 .303 20 62 12 .864
2 荻野 貴司 .315 10 46 28 .842
3 森 友哉 西 .329 23 105 3 .959
4 山川 穂高 西 .256 43 120 1 .912
5 吉田 正尚 .322 29 85 5 .956
6 中村 剛也 西 .286 30 123 2 .887
7 浅村 栄斗 .263 33 92 1 .878
8 デスパイネ .259 36 88 0 .875
9 源田 壮亮 西 .274 2 41 30 .674
P 千賀 滉大 13W 8L 227K   E2.79
※P=ポジション、T=所属、AVG=打率、HR=本塁打、RBI=打点、SB=盗塁
※W=勝利数、L=敗戦数、K=奪三振数、E=防御率
赤文字はリーグ最高

打順考察

チームで圧倒的な破壊力を誇った「山賊打線」の西武の主力メンバーが5人名前を連ねた。

1番・秋山、3番・森、4番・山川、6番・中村はライオンズのままの打順に配置することにした。西武でも調子により山川と入れ替わり中村が4番を打ったりしてたが、それもそのまま応用していこう。

1点だけ山賊打線と異なったのは西武の2番・源田の位置である。好調のままこのシーズンを終えた荻野を抜擢したい考えだ。「繋がり」という意味では気心知れた源田の方がスムーズにいくという考えもあるだろうが、荻野を推した理由は持ち前のスピードもさることながら、二塁打35・三塁打7・本塁打10・内野安打10という数字。縦横無尽に打ちまくるスピードスターは相手にとって脅威である。ちなみに源田の内野安打は25でこちらも見落とせない数字となっている。結果的にOPSで荻野に軍配が上がったが、どちらが入ってもワクワクする上位打線となるだろう。

残りの枠は各チームの主軸を務めるスラッガーが顔を並べた。正直、この打線は前述の荻野、源田以外はどこを切り取ってもクリンナップと言っても過言ではないだろう。ちなみに、この年のパ・リーグのOPSの上位者が各ポジションに見事に割り振られているのも面白い。

順位 PLAYNAME OPS
1 森 友哉 .959
2 吉田 正尚 .956
3 ブラッシュ(楽) .936
4 山川 穂高 .912
5 中村 剛也 .887
6 浅村 栄斗 .878
7 デスパイネ .875
8 秋山 翔吾 .864
9 外崎修汰(西) .846
10 荻野 貴司 .842
27 源田 壮亮 .674

総合評価

何と言っても打てる捕手・森の存在が大きい。リーグトップのOPS.959、同じく得点圏打率.411など挙げればキリがないほどだ。その森を筆頭にこの年の西武ライオンズの打棒は凄まじかった。その隙間を埋めるように他球団のスラッガーが脇を固めるのだからたまったもんじゃない。8番にデスパイネってそらチビりますって。あえて言うなら、3割打者が4人しかおらず粗さがあるのが欠点なのかも知れないが、その「荒々しさ」こそがこの打線の最大の魅力であり、最大の武器なのかも知れない。

2019年度のパ・リーグ個人成績