2012年引退打線

2012年引退打線

2012年引退打線

引退打線とは同シーズン限りで引退した選手で構成された架空の打線である。ちょうどその引退打線というワードがネットを賑わせ始めたのが、過去最強の呼び声高い2012年ごろかと記憶している。鉄人・金本、MLBにその名を轟かせたゴジラ松井をはじめとする彼らの引退は、当時のファンたちに衝撃的なインパクトを残したのだろう。では早速その構成を見てみよう。

予想オーダー

# P PLAYERNAME T Y AVG HR RBI SB OPS
1 石井 琢朗 98 .314 7 48 39 .820
2 田口 壮 97 .294 10 56 7 .767
3 金本 知憲 05 .327 40 125 3 1.044
4 松井 秀喜 02 .334 50 107 3 1.153
5 カブレラ 西 02 .336 55 115 4 1.223
6 小久保 裕紀 01 .290 44 123 6 .964
7 城島 健司 03 .330 34 119 9 .993
8 今岡 誠 05 .279 29 147 1 .834
9 福地 寿樹 08 .320 9 61 42 .815

ベンチメンバー

P PLAYERNAME T Y AVG HR RBI SB OPS
橋本 将 08 .311 11 55 1 .939
北川 博敏 04 .303 20 88 7 .856
草野 大輔 07 .320 8 44 1 .845
佐伯 貴弘 01 .302 14 73 11 .797
英智 04 .269 0 19 11 .661
(共通事項)T=所属、Y=年、赤文字=リーグトップ
(打者成績)AVG=打率、HR=本塁打、RBI=打点、SB=盗塁

スタメン考察

何度も繰り返すようだが2012年の引退打線は史上最強である、と筆者は考える。金本知憲松井秀喜カブレラのクリーンナップもさることながら、続く小久保裕紀城島健司今岡誠も負けず劣らずの破壊力。普通のチームならば当たり前にクリーンナップで並んでいてもおかしくない。こうして形成されたダブルクリーンナップだけでも凄いが、脇を固める石井・田口・福地のおかげでかなりバランスの良い打線に仕上がっている。

石井琢朗はマシンガン打線の核弾頭で通算2432安打・358盗塁と1番打者にはうってつけ。2番の田口壮はMLBも経験し日本とアメリカでの優勝経験もある野球を知り尽くした選手。日本では中軸を打っていたがアメリカではつなぎ役に徹してチームに貢献した。単年成績を見れば2番は福地寿樹でも遜色ない(むしろ上か)が長期に渡る活躍も考慮して田口を2番に据えた。9番・福地はなんでもござれ。盗塁王で3割のスイッチヒッター。

控えメンバーも多士済々

控えメンバーもそれぞれ個性があり面白い。スーパーキャッチャー城島の影に隠れがちだが、控えキャッチャーの橋本将も素晴らしい成績。あの代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打の北川博敏はある意味これ以上ない代打と言える(掲載成績は別の年にはなるが)。さらに打撃の天才で内外野こなせるユーティリティーの草野大輔。カブレラの外国人枠に不満なら佐伯貴弘だっている。極め付けは外野守備のスペシャリスト・英智。まぁこのメンバーだと松井を休ませるぐらいしかメリットはないかもしれないが。

総括

裏を返せばこれだけの豪華メンバーが球界を去ることになった年。今思えば世代交代へのターニングポイントであったのかもしれない。しばしネット上などで論争となる「2012年引退打線と2015年引退打線どっちが強いか」論争ではあるが、2015年版に触れるのはまた今度として、筆者的には2012年の方が強そうだと思っている。打線だけは。

投手陣についても紹介したかったがまた別の機会にでも。それでは。